早期回復に向けてRICE処置を実施
MUSCLE LOSS
スポーツだけでなく日常生活においても肉離れや捻挫、打撲といったケガを負うことがあります。「そのうち良くなるだろう」「骨折でなければ大丈夫」と考えてそのまま放置しますと、症状の慢性化や悪化、再発の可能性がありますのでできるだけ早くご相談ください。ケガからの早期復帰を願う方々に向けて、それぞれの症状が起こる原因や当院独自の施術法などをご紹介いたします。
捻挫・打撲・肉離れの早期回復には「POLICE処置」を行いましょう
捻挫、打撲、肉離れは身体をよく動かすスポーツの場だけではなく日常でもよく起こるケガです。
特に捻挫や打撲は発生数も多く、自然に症状が緩和される場合もあるため放置してしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、適切な処置を行わず放置してしまうと症状が慢性化してしまったり、再発してしまいます。
そのため、捻挫や打撲、肉離れは軽視せず適切な処置を行うことが大切です。
捻挫・打撲・肉離れはどのような場合に起こる?
挫や打撲、肉離れは、日常やスポーツでの発生頻度が高いケガです。この3つのケガは患部の痛みや腫れ、皮下出血など同じような症状が発生しますが、身体の中では異なる部分が傷ついています。損傷が軽度であれば、自然に回復することが多いですが、重度な場合は手術が必要となる場合もあります。捻挫、打撲、肉離れはどのような場合に起こるのか、具体例を挙げながらご紹介していきます。
捻挫が起こりやすい状況とは
スポーツなどでジャンプ着地時に人の足に乗ってしまったり、着地に失敗をして足首を不自然な方向へひねることで捻挫をしてしまう場合があります。また、掃除や育児など日常生活の中の反復動作によって関節に繰り返し負荷をかけ続けることで、手首や腰、膝などの関節を捻挫する場合もあります。
・スポーツで捻挫が起こりやすい場面
捻挫は、バスケットボールやバレーボールなど、足首や膝関節への負担が大きいスポーツに発生頻度が高いといわれています。ボールを蹴った時にバランスを崩して足首や膝関節をひねってしまったり、足元のボールに気づかずに踏んでしまい足首を捻挫する場合などがあります。
・日常生活で捻挫が起こりやすい場面
目が覚めた時に首から肩にかけて痛みを感じる「寝違え」や、指をぶつけて起こる「突き指」も捻挫の一種です。その他にも、段差でつまずいて転倒をした時に足首を捻挫する場合もあります。
打撲が起こりやすい状況とは
・スポーツでの打撲
打撲は、サッカーやラグビー、アメフトなど選手同士が激しくぶつかり合うコンタクトスポーツで発生頻度が高いといわれています。具体的な発生事例として、相手選手との激しい衝突、転倒をして地面に身体を打ち付ける、競技用の道具が身体にぶつかるなどが挙げられます。
・交通事故での打撲
車同士の正面衝突や、バイクと車の接触事故、自転車乗車時の転倒事故などで身体に強い衝撃が加わって打撲を起こす場合があります。
・日常生活での打撲
家具に身体をぶつける、階段などから転落する、転倒するときに打撲を負うことがあります。頭をぶつけてできる「たんこぶ」も打撲の一種です。
肉離れ(挫傷)が起こりやすい状況とは
・スポーツでの肉離れ
バスケットボールやバレーボールなどのスポーツは、ジャンプと着地を頻繁に繰り返すため太ももの筋肉に負担がかかり、太ももの肉離れが起こりやすい傾向があります。またテニスやサッカー、陸上など、急なターンやダッシュを行うスポーツも太ももやふくらはぎに肉離れを起こしやすい傾向があります。
・日常生活での肉離れ
起きた瞬間に背中に強い痛みが出る「背中の寝違え」は、肉離れの一種です。寝違えは首に起こるイメージが強いかと思いますが、背中や肩にあらわれることもあります。日々の筋肉疲労が蓄積されている時や、運動不足、水分不足により筋肉の柔軟性が失われている時に寝違えは起こりやすいと考えられています。
肉離れ(挫傷)の症状
肉離れは、軽度、中等度、重度によって症状が異なります。
・軽度
筋肉の一部が傷ついている状態です。患部を押すと痛み、歩行時にわずなか痛みを感じますが歩けないほど強くはなく、軽い内出血がみられます。
・中等度
腱を部分的に損傷している状態です。患部を押した時、動かした時に痛みを感じ、内出血とわずかな筋肉のへこみが損傷部にみられます。
・重度
腱が完全に断裂している状態です。歩けないほど強い痛みを感じ、患部に内出血やへこみ、硬結(しこり)などがみられ、重症化しやすいためすぐに医療機関にて適切な処置を受けましょう。